カットの技法でレザーカットというのがあります。
これはハサミで切るのとは違い、カミソリの刃の様な物を専用のカバーに入れ使用します。
最近ではあまり使用する美容師は少なくなったのですが、少し前まではこのレザー1本で長さ、デザイン、質感まで作る美容師もいた程です。つまりハサミを使わずに髪を切るという事です。
驚きですよね!
美容師と言えばハサミというイメージが強いですが、少し前まではレザーかハサミというイメージだったんですね。
ではなぜ最近ではレザーが使われなくなったのでしょうか?
レザーカットの最大の武器は柔らかい質感だったり、動きのあるカットラインになる事です。
デメリットとしては、使い方を間違えるとパサパサとした質感になってしまうという事です。
個人的な見解ですが、そのデメリットの印象が強くなりレザーを使うと髪が傷むというマイナスイメージがついてしまい、徐々に使われなくなったのだと思います。それにプラス最近ではツヤ髪や収まりなどが重要視されるようになり、より一層需要が減ってきたと思います。
しかし、レザーも使い方を間違わないように正しく使えば素晴らしい効果を発揮します。
僕がよく使うのは硬毛の男性のお客様で、サイドの毛が横に広がる方に使うとかなりサイドの収まりがよくなります。
レザーの刃は薄く欠けやすいので細めに交換し、髪がしっかりと濡れた状態で使用するとパサつかないでキレイに仕上がります。
セット用ケースについては(こちらをご覧下さい)。